色々と忙しくて随分時間がたってしまった(- -;)
行こう行こうと思いながらなかなか予定がつかなくて、ずるずるに延びた結果、開催日の中の平日最終日の11/2、大慌てで午前中の会議を終らせて新幹線に飛び乗り東京ビッグサイトへ。

この業界で働きながらも、あまり新しい車に興味がもてない私。
特にここ数年、居住性やエコやスマホITとの連携が前面にさらされると、私が車を欲しくて仕方なかった頃、そして今現在も愛車を所有している理由とは、ともすると正反対のアピールをされている気がして年々興味が薄れてしまう。
車の興味の持ち方と言う点で、私はかなりマイノリティであると言う自覚はあるが、車がアイデンティティーとしての興味の対象ではなくなった理由のひとつではあると思う。
かと言って世の中の流れでこうなったのも事実で、今後将来の車の存在意義のメインストリームは間違いなく違った物になっていくと思う。
世の中に携帯電話が出てきてまさかこんなに音声ではなく、文字や画像を授受する道具になるとは思わなかったのと少し似ている。
きっとドライビングを楽しむのではなく、ドライビングが苦手でも無事に移動できる道具を目指すのだ。
だからそこにドライビングのスリムやテクニックと言う「操る」楽しみ方はもう無くなってしまうのかも知れない。
とそんな事を嘆いていても仕方ないし、恐らくこの未来の流れは変わらない。
そう思うとモーターショーも本当に仕事の為の5年後の私の給料の為の勉強なのだ。
って事で今回はコンセプトカーを割りと真剣にみてきた。
前回二年前の部品メーカーのアピールは電子技術の要素だったり、見せ方のアイデアがメインだった。
そして自動車メーカーは居住性や燃費、エコの車への活用アイデアだったと思う。
電気自動車と自動運転はまだこれから熟成させる未来の物だったが、二年後の今はもう形になっているし、部品メーカーが提案した要素技術もしっかり今のトレンドとして使われている。
LEDの導光技術はまさにそのものだ。
では今年はと言うと。。。
自動車メーカーはデザイン性に振ってきたと思う。選んでもらう車よりも、ズバリ欲しいと思わせる車。
スーパーカーに寄せたデザインや欲しいと思わせるデザインだ。つまりこの車が欲しいと、マイノリティの購買意欲に働きかけている感じが強かった。





そしてここ数年の安全技術やSocial Networkとの連携は部品メーカーのその専門分野に託す構図だ。
深読みすると車を造る主導権をGoogleなどのIT企業に渡さない為の戦略的な物を感じた。
車が社会的な役割の物となるよりは、趣味嗜好品として選ばれる為のアイテムとして残る種を蒔いた形だ。
こうなると部品メーカー側も、ここ数年は少し脚光を浴びる事のなかった本来の技術や職人技術にも応えられる様な努力も必要になる。ただしあくまでもマイノリティだが。
特に樹脂成形やプレス技術、素材開発などに難易度を求められるだろう。
あとはそれを生き残りのチャンスと捕らえるか?ビジネスにならないものと捕らえるかはその企業の考え方なのだが、それには自分の立ち位置を客観的に把握する眼を持つことが必要だ。
また車が車としてドライビングを楽しむ道具として生き残るには自動車メーカーの職人技術を残すサポートも重要になる。
そうすれば次回の2年後には蒔いた種が結実するだろう。そして車の存在意義も車の本来の意味で一部でも生き残る事もできるのだ。
他業種から参入してくる巨大企業やM&Aを繰り返してきた企業は絶対にマイノリティを支持しないのだ。
自動車メーカーの想いと自分の今現在置かれている環境から、そんな小難しい事を考えるモーターショーであったm(__)m
ちなみに私は車が車として進化だけでなく今までの物全てその時その瞬間の個性として存在し続けて欲しいと願う車好きの中でも、マイノリティの一人です。
帰りの3連休前日の新幹線、激混みでした

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